トットネスからGWRに乗って約2時間、デボン州からコーンウォール地方のトゥルーロに着きました。
駅に着くなり聞こえてくるカモメの鳴き声。晴天の青い空が広がっています。
トットネスの時もそうだったけど、初めて訪れる土地はいつもドキドキワクワクします。
さぁ、まずは宿泊先に荷物を置きに行こう。
グーグルマップで行き方を見ていると駅から徒歩20分。
20分なら歩こうかな!タクシー使うの勿体ないし!
と思って意気揚々と歩きだすものの早々に後悔。
何故なら、坂、坂、坂。
20Kg近いスーツケースとカメラの三脚やら何やらパンパンに入ったリュックサックを担いで汗だくになりながら歩く日本人 is 僕。
会う人、会う人に「大丈夫?」「何処に行きたいの?」「駅はこっちじゃないよ。」と声を掛けていただき、トゥルーロに来て早々街の人たちの優しさに触れて涙がちょちょぎれそう。
「大丈夫!ありがとう!」と笑顔で答えてグーグルマップを信じて進んでいく僕。
頼みの綱のグーグルマップさんは気を利かせて、すんごいショートカットルートを案内してくれました。
「ここホンマに通っていい場所?」
「これ道?」
「街中にこんな茂みある?」
「茂みから出た先はだだっ広く何もない広場でした。」
…出口どこ?????
呆然と立ち尽くす僕。
するとそこに買い物帰りのマダムが現れ「どうしたの?駅に行きたいの?」と声を掛けてくれ事情を説明しました。
「マップを見せて。」
「ここに行きたいのね。もうすぐそこだから大きな通りまで一緒に連れていってあげる!」
マダムに案内されて無事に宿泊先に着いた僕。
マダムに感謝を伝え別れた後、ブロロロ…!とセダン車が宿泊先のパーキングに停まり、中から真っ黒なサングラスをかけ煙草の香りがするファンキーなばあちゃんと、腕にがっつりと入ったタトゥーと優しい顔の女性(多分、お孫さん)が車から降りてきて僕の方に向かってきました。
「アンタがルキかい?」とばあちゃん。
「そうです。」と答えると「ついて来な。」と顔でジェスチャーし部屋へ案内され、部屋のカギとホテルのカギを渡されて「わたしゃあ、一階の一番奥の部屋にいてるから何か困ったことがあったらいつでも言いにきな。」と言って部屋から出ていきました。
「明日、トレゴスナンに行くのよね?」とお孫さん。
そう、今回トゥルーロに来た最大の目的は、英国で初めて商業的に紅茶の生産を始めたと言われているトレゴスナンに訪れる為にやってきました。トレゴスナンの地主がアールグレイの名で知られるグレイ伯爵の子孫であることや、英国初の商業的に紅茶の生産を始めた場所であることなど、非常に興味深い場所で今回の英国一人旅を計画する時のキッカケになった場所です。
「そう!それで、明日の朝タクシーを呼んでほしいんだけどお願いできる?」
「勿論よ。」
「じゃあ、明日の午前9時15分にタクシーが来るように手配してほしいのと、スーツケースだけここで預かっていてほしい。14時くらいには引き取りに来れると思うから!」
「分かったわ。じゃあ、荷物は明日の朝に一階で預かるから持って下りてきてね。」
それじゃあ、良い一日を。と出て行ったお孫さん。
部屋は青が基調でなんとも港町らしい内装のお部屋でした。
よし、小腹も減ったしトゥルーロの街を散策しに行こう!
ティールームがあったらクリームティーを頼んでコーンウォール式で楽しもう!
あ!せっかくコーンウォールに来たからコーニッシュパスティーも食べたいな!
頭の中は美味しいものでいっぱいです。
今日はトゥルーロを満喫して、明日はトレゴスナンのリバーガーデンツアーを楽しむぞ!
つづく